
リスボン |友人推奨の5店でポルトガル料理を満喫
ポルトガルの首都リスボンは、大西洋の恵みと伝統的なポルトガル料理が織りなす美食の宝庫です。今回の旅では、地元の人々に愛され続ける隠れた名店から、観光客にも人気の老舗まで、リスボンの食文化を深く味わうことができました。石畳の街並みを歩きながら巡った、忘れられない5つのお店をご紹介します。
Taberna Sal Grosso – 地元っ子が通う本格タベルナ







住所: Rua dos Anjos, 25, Lisboa
営業時間: 12:00-15:00, 19:00-24:00(日曜定休)
アンジョス地区にある小さなタベルナ「Sal Grosso」。店名の「粗塩」が示すように、シンプルで力強い料理が自慢のお店です。人気店のため、必ず予約をするのがポイント!
店内に入ると、地元の常連客たちが陽気におしゃべりしながら食事を楽しんでいる光景が目に飛び込んできます。壁にはポルトガルの伝統的なアズレージョ(青いタイル)が美しく配され、どこか懐かしい雰囲気を醸し出しています。
この日注文したのは、「たことさつまいも」「春のサラダ」に白ワインを2杯ほど。たこはじっくりと煮込まれており柔らかく、さつまいもの絶妙な甘さが最高。サラダも素朴でありながら素材を生かした深い味わいに感動しました。
Tabernário do Bairro – 下町情緒あふれる地元の食堂




住所: Rua da Atalaia, 45, Bairro Alto, Lisboa
営業時間: 12:00-15:00, 19:30-01:00(月曜定休)
バイロ・アルト地区の細い路地にひっそりと佇む「Tabernário do Bairro」は、まさに地元の人たちの台所のような存在。昼間は近所で働く人たちのランチスポットとして、夜は家族連れや友人同士の集まりの場として愛されています。
店内は決して広くありませんが、その分アットホームな雰囲気が漂います。テーブルには手作りのランチョンマットが敷かれ、カウンターには本日のおすすめ料理が黒板に書かれています。
私が注文したのは「本日のおすすめ」とお店のおじさんがポルトガルで1番美味しいヴィーニョ・ヴェルデ(微発泡の白ワイン)。新鮮な白身魚がゴロゴロと入った贅沢な一品で、ポルトガルの海の恵みがぎゅっと詰まっていました。最高すぎる…。
O Prado – ポルトガル料理をカジュアルに




住所: Travessa das Pedras Negras, 2, Príncipe Real, Lisboa
営業時間: 19:30-01:00(日・月曜定休)
プリンシペ・レアル地区にある「O Prado」は、伝統的なポルトガル料理を現代的にアレンジしたカジュアルなレストラン。古い建物をリノベーションした店内は、温かみのあるインテリアが印象的です。
この日は、ポルトガル名物「アロース・デ・マリシュコ(海鮮リゾット)」をいただきました。
ポルトガルの国民食ともいえる海鮮リゾットで、アサリやエビの旨味をたっぷり吸ったご飯に白ワインを加えて風味よく炊き上げたもの。隣のおじいちゃんが食べていた魚の丸焼きもおいしそうだったな…。
全体的にリーズナブルでさくっとランチしたい人にオススメです。
Pastéis de Belém – 元祖エッグタルトの聖地




住所: Rua de Belém, 84-92, Belém, Lisboa
営業時間: 8:00-24:00(年中無休)
リスボン旅行で絶対に外せないのが、ベレン地区にある「Pastéis de Belém」。1837年創業の老舗で、世界中で愛されるエッグタルト「パステル・デ・ナタ」発祥の地として知られています。
ジェロニモス修道院の隣に位置するこの店は、常に観光客と地元の人々で賑わっています。青と白のアズレージョで装飾された店内は、ポルトガルの伝統美を感じさせる美しい空間です。
注文するのはもちろん、出来立てのパステル・デ・ナタ。秘伝のレシピで作られるカスタードクリームは、なめらかでコクがあり、表面のカラメライズされた部分との食感のコントラストが絶妙です。温かいうちにシナモンパウダーを振りかけて食べるのが正式な食べ方とのこと。
Timeout Market – リスボンのフードホールで食べ歩き







住所: Av. 24 de Julho, Mercado da Ribeira, Lisboa
営業時間: 10:00-02:00(年中無休)
カイス・ド・ソドレ駅近くにある「Timeout Market」は、2014年にリニューアルオープンしたフードホール。リスボンの名店が軒を連ね、一度に様々な料理を楽しめる美食の殿堂です。
広々とした空間には、30以上の飲食店が出店しており、ポルトガル料理はもちろん、世界各国の料理も味わえます。中央の共用スペースでは、買った料理を持ち寄って食事を楽しむ人々で常に賑わっています。お店を調べるのが面倒…という方はとりあえず、「Timeout Market」へ行くと覚えればOKだなと感じました。
リスボン美食の旅を終えて

今回のリスボン滞在で改めて感じたのは、この街の食文化の奥深さです。大西洋の豊かな海の恵み、内陸部の豊富な農産物、そして長い歴史の中で培われた調理技術が融合し、独特のポルトガル料理が生まれています。
伝統的な家庭料理から革新的なモダン料理まで、どの料理にもポルトガルの人々の温かさと誇りが込められています。また、食事の時間を大切にし、家族や友人と語らいながらゆっくりと食事を楽しむ文化も、この国の魅力の一つです。
石畳の街並みを歩きながら、地元の人々に愛される店を訪れることで、リスボンの本当の魅力に触れることができました。次回リスボンを訪れる機会があれば、ぜひこれらのお店を訪れてみてください。きっと新しいポルトガルの魅力を発見できるはずです。