教養としての台湾|台湾のミシュラン店へ行く(MUME)
最近「ガストロノミツーリズム」が流行っているらしい。
はて、ガストロノミツーリズムとは何ですか?と聞いてみたら、その土地の気候風土が生んだ食材・習慣・伝統・歴史などによって育まれた食を楽しみ、その土地の食文化に触れることを目的とした旅のことを指すのだそう。ふーーーーん、そうなんだ。
旅行をすると、旅費もあるしな…と食事はB級グルメになりがちではありますが、それならその土地のおいしいものを食べてみようじゃないか(ただし、高すぎないお店で…)ということで海外へ行ったら、自分でも背伸びをすればいけるお店にちょっとだけお邪魔してみることにしています。
数ある台湾の名店から選んだのが、こちらの「MUME」さまです。
チーフシェフのリッチー・リン氏は香港出身で、12歳から大学を卒業するまではカナダで育ったという国際派。シドニーの【QUAY】やコペンハーゲンの【noma】などで研鑽を積み、2014年12月にチーフシェフとして台北の路地裏に【MUME】を立ち上げたというではないか!
実は、【QUAY】には留学時代ときどきお邪魔させていただいていたお店。なつかしさもあり、縁も感じて台湾では「MUME」の予約を取りました。
1番度肝を抜かれたのは、なんともカラフルなこちらのお皿。
それでいて、とても味わい深く丁寧な印象も。多様性とはこのことか!(違う)
美味しいだけじゃ駄目なんだよ…美しくなくちゃ。それが世界基準!
この日は贅沢をしてワインペアリングをお願いしたのですが、ワインのセレクトも素晴らしかった。料理にもワインにもストーリーがあり終始ごきげん。
なりより印象的だったのは、お互いの共通言語が流暢ではない英語だったこと。伝えよう、という意思が感じられる心地よい時間でした。プロってすごい、世界ってすごい!
なるほど、ガストロノミツーリズムとは、なかなかいいじゃないか…とスキップしながら宿泊先のホテルまで帰ったのでした。背伸びしてよかった。
「ガストロノミツーリズム」、試してみようじゃないか!という方にオススメです。
MUME
住所:台北市四維路28號(No.28, Siwei Rd, Da ‘an District, Taipei City,Taiwan)
TEL:02-2700-0901
営業:18:00~23:00(L.O.21:00)
休:なし
Instagram:@mume_taiwan