教養としての台湾|台湾茶の一流を学ぶ(Liquide Ambré 琥泊)
台湾とお茶の関係は…台湾が清朝支配下にあった1796年ごろに台湾にお茶が伝わったといわれています。中国の柯朝という商人が、福建省の烏龍茶の苗木を台湾に持ち込んだのが台湾茶のはじまり。1866年頃には台北県・淡水港と台南が開港され、そこから高品質な台湾の茶葉が世界中に認知されるようになりました。
中国とは気候が異なるため、栽培方法も台湾独自の工夫がなされるようになったのもこの頃だと言われています。今回の旅では、ぜひそんな台湾茶の魅力について触れてみたい…と思い、1番最初に訪れたのが、こちらの「Liquide Ambré 琥泊」さんです。
このお店を知ったのは、GoogleMapで偶然見つけた口コミだったと思う。
投稿されていた1枚の写真に魅せられて、次回はここに行こうと決めていました。
店内は6席しかなく、予約も1日2回のみというストイックさ。
実際に、入口はびっくりするくらいわかりづらくドアを押すにも勇気がいりました。
いったん、お店に入ってしまえばそこはユートピア。
1杯1杯を丁寧に淹れる姿に圧倒されました。無言で見入ってしまう魅力。
よくよく悩み、オーダーしたのは弱発酵茶である「白茶」。
微かなうまみや甘みを感じる不思議なお茶。2杯、3杯と飲み進めるうちに味わいが濃くなり、香りが高くなる中国茶の奥深さたるや。気が付けば、すっかりと台湾茶のとりこに。
こちらは「阿里山 凍頂烏龍茶」。1杯目から力強い味わいで、これぞ台湾茶の代表です。
香りも美しく、飲んでおいしいウーロン茶。
途中、追加で茶菓子をつまみつつ会話を愉しんだり、お茶に関する質問をしたりと贅沢な時間を過ごさせていただきました。会話は英語もしくは中国語のみとのことなのですが、伝えよう…としてくださる真摯な気持ちがとても心地よかったです。ぜひ台湾での思い出に予約をオススメしたいお店です。
Liquide Ambré 琥泊
住所:台北市大安區樂利路72巷15號2樓
TEL:02-2736-7287
営業:物販12時〜19時。茶席は14時〜と16時〜(各90分)
休:月・火曜
Instagram:@liquideambre