NAGANO(長野)

長野県松本|松本本箱で過ごす特別な時間

先日、話題のホテル「松本本箱」での滞在と、松本の魅力あふれるスポットを巡ってきました。本と温泉、そして民藝に触れ日本っていいな…と感じる体験をしてきましたのでご紹介します。

松本十帖「松本本箱」- 本と温泉が織りなす極上の滞在

松本駅から程近い場所に佇む「松本本箱」は、まさに本好きにとっての楽園でした。Jiyujin Hotelsが手がけるこのホテルは、従来のホテルの概念を超えた文化的な体験を提供してくれます。

全室露天風呂付きの贅沢な客室

松本本箱の最大の魅力の一つは、全室、源泉かけ流しの露天風呂付きであることです。8タイプ24室すべての客室に設けられた露天風呂では、やわらかな浅間温泉の湯をいつでもお楽しみいただけます。

今回宿泊したお部屋のテラスには檜の露天風呂が設置されており、2月の寒い夜でも温かい源泉に浸かりながら、星空を眺めるという贅沢な時間を過ごすことができました。客室の露天風呂は源泉かけ流しですが、湯温調整のため加熱していますので、いつでも適温で楽しめるのも嬉しいポイントです。

また、松本本箱の全室に「あの人の本箱」を設置。作家や文化人、著名人の自宅にある”お気に入り”の本から選書してもらったもので、「あの人の頭の中を覗いてみよう」という企画が実施されており、お風呂上がりに特別な本との出会いを楽しむことができました。

オトナ本箱で知的な時間を堪能

松本本箱の中でも特に印象的だったのが「オトナ本箱」エリア。天井が鏡になっていて、かなり広く見え、写真映えもなかなかという空間設計が秀逸で、まるで本の世界に包まれているような感覚を味わえました。
日本を代表するブックディレクターの幅允孝さん率いる『BACH』と、日本出版販売の選書チーム『ひらく』による厳選された書籍が並び、「知らなかった世界に触れ合える本」というコンセプト通り、普段手に取らないジャンルの本との出会いがありました。

本箱バーで夜の特別な時間

夜は松本本箱のフロントを兼ねた「本箱バー」で過ごしました。生ビールやクラフトビール、オリジナルのハードサイダー(シードル)をお楽しみいただけるだけでなく、ワインや日本酒も多数取り揃えています。

バー周辺に配置された本箱にはそれぞれテーマが設定されていて、たとえばコーヒー好きのための本だとか、民藝好きのための本箱などキュレーションの仕方が素晴らしかったです。

小柳之湯で心も体もリフレッシュ

到着後すぐに向かったのが「小柳之湯」。地元の人々に愛され続けてきた歴史ある温泉で、2月の寒さで冷えた体を芯から温めてくれました。湯船に浸かりながら、これから始まる松本滞在への期待が高まります。

おやきとコーヒーで信州の味を堪能

信州名物のおやきを、丁寧に淹れられたコーヒーと一緒にいただく贅沢な時間。野沢菜やかぼちゃなど、地元の食材を使った温かいおやきは、もちもちでこれまで味わったおやきの中でナンバー1の優しい味わいでした。

restaurant 367での特別なディナー

夕食は「restaurant 367」で。地元の食材を活かした創作料理は、どの皿も松本の風土を感じさせる逸品ばかり。特に信州牛を使った料理は絶品で、地元ワインとのペアリングも完璧でした。スタッフは海外からの方もいたけど、すごく気が利いていて一生懸命なのが印象的でした。

ALPSTABLEでお土産選び

「ALPSTABLE」では、松本の特産品や地元の食材を使った商品が豊富に揃っています。信州味噌や地元の調味料、季節の野菜など、松本の味を自宅に持ち帰ることができる絶好のお土産スポットです。

哲学と甘いもので思索の時間

散歩して発見した「哲学と甘いもの」はJiyujinが経営する」カフェ。本に囲まれた空間で、地元の素材を使ったスイーツを味わいながら、旅の余韻に浸る贅沢な時間を過ごしてみたいです。

松本の隠れた名店と文化スポットを巡る

かどやで味わう本格そば

松本観光で欠かせないのが、地元で愛される老舗そば店「かどや」での食事。手打ちそばの香りと喉越しは格別で、信州そばの真髄を味わうことができました。店主の技術と歴史を感じる一杯でした。

陶片木で出会う現代陶芸

「陶片木」では、現代的な感性で作られた美しい陶器作品に出会いました。伝統技法と現代デザインが融合した作品は、松本の文化的な深さを物語っています。

工芸と文化の宝庫を巡る

ちきりや工芸店では、松本の伝統工芸品を間近で見ることができました。職人の技が光る逸品の数々は、長い歴史を感じさせてくれます。

グレイン・ノートでは、こだわりのコーヒー豆と丁寧に淹れられたコーヒーで一息。店主のコーヒーへの情熱が伝わる、温かい空間でした。

ccoto.cotoでは、センスの良い雑貨と出会えました。日常を豊かにしてくれるアイテムが揃い、松本土産選びも楽しい時間となりました。

伝統工芸の技を間近で

伊原漆器専門店では、美しい漆器の世界に魅了されました。伝統的な技法で作られた漆器は、使うたびに愛着が増していく逸品です。

ギャルリ灰月では、地元作家の作品を中心とした展示を楽しみました。松本の文化的な厚みを感じる貴重な体験でした。

和紙の専門店 紙舘 島勇では、手漉き和紙の美しさに感動。伝統的な製法で作られた和紙は、現代でも多くの人を魅了し続けています。

文化施設で松本の芸術に触れる

まつもと市民芸術館では、質の高い展示や公演を通じて、松本の文化的な豊かさを実感できました。地域に根ざした文化活動の拠点として、多くの人に愛されている施設です。

小口わさび店で信州の味覚

最後に訪れた 小口わさび店 では、本格的な信州わさびを味わいました。鼻に抜ける爽やかな辛さは、松本旅行の締めくくりにふさわしい印象的な味でした。

松本本箱滞在を振り返って

訪問した時期は、観光地も比較的静かで落ち着いて楽しめる季節でした。松本本箱での滞在は、単なる宿泊を超えた文化的な体験を提供してくれ、松本という街の魅力を再発見させてくれました。

本と温泉、美食と工芸、そして温かい人々との出会い。松本本箱を拠点とした今回の旅は、心に残る特別な時間となりました。次回はぜひ別の季節にも訪れて、松本の新たな魅力を発見したいと思います。

📍松本十帖「松本本箱」
長野県松本市浅間温泉3丁目13−1
https://matsumotojujo.com/

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