THAI(タイ)

北タイの古都へ|チェンマイで出合う、寺院・カフェ・ローカルごはんの旅

タイのことを「バンコクだけじゃない」と感じはじめたら、もう北へ行く準備ができている。 バンコク・スワンナプームからフライトでおよそ1時間。雲を抜けると、山に囲まれた盆地に広がる小さな街が見えてくる。チェンマイは、かつてランナー王国の都として栄えた、タイ北部の古都。バンコクの喧騒はここにはない。かわりに、お堀と城壁に囲まれた旧市街、200を超えるといわれる寺院、北タイ料理の名店、そして世界中のデジタルノマドが集まるおしゃれなカフェが待っている。 2026年1月、4日間のチェンマイ滞在を振り返ったまとめ記事です。

Day 1 | バンコク → チェンマイへ

ラウンジで一息。旅はここからはじまる

バンコク経由でチェンマイへ。乗り継ぎ時間を使ってラウンジでゆっくりと過ごすのがわたしの旅のルーティン。機内食をいただきながら、いよいよタイへという気分が高まってくる。 バンコクのトランジットでは空港内のドイ・チャン(Doi Chang)のコーヒーコーナーへ。チェンマイ近郊の山岳地帯で栽培された豆で作るタイ北部のスペシャルティコーヒーは、コーヒー好きならぜひ手に入れておきたいお土産のひとつ。パッケージもかわいくて、つい何袋もカゴに入れてしまった。 チェンマイ国際空港に降り立つと、南国の温かい空気がふわっと体を包む。1月でも日中は25〜28℃。日本の真冬からすると、まるで別の惑星みたい。

Day 2 | 旧市街の寺院と、カフェ散歩

まずは旧市街の寺院へ

チェンマイ最大の見どころのひとつ、旧市街(オールドシティ) は、正方形のお堀と城壁に囲まれたエリア。歩いて回れるコンパクトな範囲に、歴史ある寺院がいくつも点在している。 黒塗りの本堂が印象的な寺院の前に立つと、いつも思う——タイの寺院の、あの独特の緊張感と静けさ、なんなんだろう。参道に並ぶ仏像と黄金の仏塔、ナーガ(蛇神)が守る階段。金と黒と赤のコントラストが青空に映えて、写真を撮り続けてしまう。 本堂内部の壁に施された金とブルーのモザイクタイル装飾は、息を呑むほど精緻。細部を見れば見るほど、その緻密さに圧倒される。参拝マナーとして、肌の露出が多い服装はNGなのでスカーフを忘れずに。

GADDカフェで、チェンマイのコーヒー文化に触れる

寺院巡りのあとは、GAAD Coffee(ガード・コーヒー) へ。木のカウンターにずらりと並ぶコーヒー豆のグラインダー、クラフトビールのボトル、センスよく並べられたコーヒーパッケージ——チェンマイらしいスペシャルティコーヒーの世界が広がっている。 トーストとカフェラテをオーダー。スタッフの手元を見ていると、丁寧にコーヒーを淹れる姿が絵になる。木のスツールと石壁の内装は、ざっくりしているようで実は計算された空間。チェンマイでコーヒーカルチャーが根付いているのがよくわかる。

CHALA|一度は訪れたいスタイリッシュバー

夕方の散歩中に見つけたCHALA。エスニックな人の顔の彫刻オブジェが並ぶ入口は、インスタで見たことがある!と思わず立ち止まってしまう存在感。チェンマイの夜をスタイリッシュに演出してくれるカクテルバー&レストランで、雰囲気だけで食欲が増す。

WAYA SPA|赤いファサードのトロピカルスパ

旅の疲れを癒しに、WAYA SPAへ。赤いレンガの外観に金のランタン、入口に飾られた陶器のオブジェがとてもフォトジェニック。チェンマイはタイ古式マッサージの本場だけあって、街中に気軽に入れるスパが点在している。全身をほぐしてもらったあとの帰り道は、足取りがまるで違う。

Day 3 | チェンマイ寺院詣でと、ローカルカオソーイ

旧市街の真ん中にそびえ立つ、ワット・チェディ・ルアン

チェンマイ旧市街の中心に建つワット・チェディ・ルアンは、1391年にメンラーイ王朝第7代セーンムアンマー王が、亡き父を偲んで建立したと伝わる寺院。旧市街の名刹ワット・プラシンと並び、チェンマイでも特に格式の高い寺院として知られている。

寺院名の「ルアン」はタイ北部の言葉で「大きい」という意味。その名の通り、ここにはチェンマイ最大の仏塔(チェディ)がそびえ立つ。当時の王は仏教の宇宙観に基づき、都の中心に須弥山(しゅみせん)に見立てた巨大な仏塔を築き、その周囲の八方にも寺院を配置すれば王朝の繁栄がもたらされると信じていたという。

仏塔は1481年に完成し、当初は高さ約80m、基壇の一辺が約60mという壮大な姿だった。しかし1545年の大地震で上部が崩壊し、現在は修復された姿が残る。高さ約98m、直径約54mを誇る巨大な仏塔は、今も旧市街の中央で圧倒的な存在感を放つ。5つの頭を持つナーガの彫刻や、ラーンナー様式の美しい本堂なども見どころで、チェンマイの歴史と信仰を今に伝える重要な寺院のひとつ。

地元の食堂でカオソーイを

ドイ・ステープからの帰り道、地元の人たちで賑わう食堂でランチ。もちろん迷わず**カオソーイ(Khao Soi)**をオーダー。 ゴールデンイエローのスープに、やわらかく煮込まれたチキンドラムスティック、そして揚げた卵麺がトッピングされた北タイを代表するカレーヌードル。横には漬けた玉ねぎとライムが添えられていて、自分好みに酸味を加えながらいただく。 チェンライで食べるよりも、やっぱりここチェンマイで食べるカオソーイが一番おいしいとわたしは思っている。ローカルな食堂の扇風機の風を感じながら、地元のお客さんに紛れて食べる一杯は格別だった。

Day 4 |ショッピングDAY

Farmers Market(チョンチャイ ファーマーズ マーケット)

チェンマイ滞在最終日の朝は、Farmers Market(チョンチャイ ファーマーズ マーケット) からスタート。チェンマイの北部郊外にあるオーガニック農産物の朝市で、地元の農家が直接持ち寄った新鮮な野菜や果物、ハーブが並ぶ。 北タイの織物ポーチや手作りのバッグ、カラフルなテキスタイル雑貨も販売していて、お土産探しにも最適。パラソルが連なる木製の屋台が並ぶ景色は、朝の光の中でとても絵になる。

Maenija Everyday|ライフスタイルセレクトショップ

ファーマーズマーケットの近くで見つけた、Maenija Everyday。ウォームイエローの壁と緑の植物が印象的な外観で、思わず立ち止まってしまう小さなショップ。タイの伝統的な布製品をモダンにアレンジした服や雑貨がセレクトされていて、チェンマイらしい感度の高さを感じる。

Hmong Market & Warorot Market|で買い物

チェンマイ旧市街の北側にあるモン族市場(Hmong Market)。タイ北部の山岳民族・モン族の人々が営む市場で、お買い物スポットとしても人気がある。

市場には、色鮮やかなモン族の刺繍小物や民族衣装、バッグ、ポーチなどの手工芸品が並び、山岳民族ならではの文化や暮らしを感じられるのが魅力。また、乾燥フルーツやナッツ、はちみつなど、山で採れた食材や特産品も多く、お土産探しにもぴったり。観光客向けのマーケットではあるものの、どこか素朴で温かい雰囲気が残っているのも特徴。ウィンドウショッピングだけでもたのしい。

チェンマイ旧市街の東側、ピン川近くに広がるワローロット市場(Warorot Market)。地元では「カート・ルアン」とも呼ばれ、古くから市民の暮らしを支えてきたチェンマイ最大級のローカルマーケット。

市場の建物内には、タイ北部の名物ソーセージ「サイウア」やドライフルーツ、スパイス、お茶などの食料品がずらりと並び、地元の人や観光客でいつも賑わっている。周辺の通りには衣料品や雑貨、日用品の店も広がり、歩いているだけでもローカルな雰囲気を楽しめる。活気ある市場の空気を感じながら、食べ歩きやお土産探しを楽しめるのが魅力。チェンマイの日常を垣間見られる、訪れておきたいスポットのひとつ。

夜は旧市街の城壁沿いでナイトバザール

チェンマイの夜はナイトバザールで締め括り。古い城壁の石積みを背に、フードスタンドが並ぶ光景はチェンマイの夜の定番。タイのビール「チャン(Chang)」を片手に、チェンマイの夜風を楽しみながら、北タイ料理のプレートをいただいた。もち米、野菜のあえ物、お肉のカレーを盛り合わせたプレートはシンプルながらいかにも北タイらしい滋味深さ。

チェンマイへのアクセス

  • バンコク(スワンナプーム/ドンムアン空港)→チェンマイ国際空港:タイ・ライオン航空、ノックエアなどLCCで約1時間〜1時間15分
  • 街の中心部まで空港からグラブで約15〜20分

チェンライの青と白の寺院の神秘、そしてチェンマイの古都の奥深さ——タイ北部は、バンコクとはまったく違う顔でそこにある。次のタイ旅は、ぜひ北部まで足を延ばしてみて。

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