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千葉市立美術館 杉本博司 今昔三部作 趣味と芸術-味占郷(みせんきょう)

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大好きな写真家、杉本博司さんの美術展が千葉市立美術館で開催されている
と聞いて、3連休最終日に遊びに行ってきました。

この展覧会は2部構成になっていて
前半の「今昔三部作」では「ジオラマ」「劇場」「海景」の3シリーズが
展示されておりこの三部作が私が大好きな作品たちです。

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「海景」が初めて出会った杉本さんの作品で
この作品を見るために、毎日、一人で森美術館に通っていました。
若かりし頃の思い出の作品です。

千葉市美術館にも杉本博司さんのコレクションを所有されていますが
今回の出品作はいずれもNYのスタジオから持ち込まれた
大判のプリントのものだそうです。

ぱっと見、同じに見える作品たちもじーっと眺めていると個性が際立ってきます。
境界線が曖昧なもの、海面が輝いているもの、どれも好きです。

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この劇場シリーズも好き!

1点、気になるのは、なぜ千葉市立美術館なのか?ということ。
杉本さんであれば自分の好きな美術館で展覧会をすることができるはず。
それがなぜ千葉市立美術館なのか?ということは最大の疑問でした。
その回答は今回の展覧会の冒頭に書かれていました。

1996年1月、千葉市美術館は開館記念展の第2弾として「Tranquility−静謐」展を開催しました。同展の招待作家のひとり杉本博司は、そのとき《海景》シリーズ18点を展示し、展覧会終了後それらは当館のコレクションに収蔵されました。千葉市美術館では、本年11月に開館20周年を迎えるにあたり、再び杉本を招待し、個展を開催いたします。

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こちらは、ジオラマシリーズ。
実際に目にするのは初めてかも。迫力があって生命力を感じました。

彼の写真はこの3部作が最高に素敵です。

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そして、後半の「趣味と芸術」では、平安から江戸時代の古物を中心に、西洋伝来の品々、昭和の珍品をも含む杉本コレクションを使い、作家自ら27の床のしつらえをつくりあげます。これらは『家庭画報』で連載中の「謎の割烹 味占郷」のなかで、杉本が各界の著名人をもてなすために、毎回そのゲストにふさわしい掛軸と置物を選んで構成した床飾りを再現したものです。

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これが期待以上に面白かったです。
というのも、杉本さんは古美術商の経験を持つほどの目利き

クオリティの高いものが彼独自の視点で美しくまとめられていて
杉本博司好きでなくとも、古美術好きであればオススメできます。

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千葉市立美術館
杉本博司 今昔三部作 趣味と芸術-味占郷(みせんきょう)
http://www.ccma-net.jp/exhibition_01.html
会期 2015年10月28日(水)~12月23日(水・祝)

「今昔三部作」では、杉本の代表作というべき3つの写真シリーズ、《ジオラマ》(1975- )、《劇場》(1975- )、《海景》(1980- )を、ニューヨークの杉本スタジオからお借りした16点の大判プリントにより展観します。80年代から90年代初頭にかけて、杉本はこの三部作により世界的な名声を得ました。新たな写真シリーズを次々と発表していった90年代中頃以降も、三部作の制作は続けられてきました。今回の展示では、各シリーズとも初期作から最新作までを含むため、杉本自身により「今昔三部作」と題されています。幅4mを超えるジオラマシリーズの最新作《オリンピック雨林》(2012)や、縦版型による劇場シリーズの最新作《テアトロ・デイ・ロッツィ、シエナ》(2014)も日本初公開されます。

「趣味と芸術」で現代美術の枠を超えて活動を続ける現在の杉本をお見せし、「今昔三部作」では20年前開館記念展「Tranquility」に参加したころの杉本をお見せすることで、この作家の魅力と奥行きを充分に味わっていただけると思います。

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